「ライオン株式会社」は明治24年(1891年)小林富次郎商店として創業しました。
石鹸・マッチの原料の取次販売から始め、石鹸の製造・販売も手掛ける中、明治29年
(1896年)に「獅子印ライオン歯磨」を新発売しました。
当時、売れ行きがよい歯磨には象印や鹿印などの動物の名前をとったものが多かったため、他社に一歩抜きんでた印象があり、かつ歯磨にふさわしい動物はないものかと思案する中で出てきたのが、百獣の王のライオンでした。ライオンの歯牙は強くて純白であり、歯磨の商品名として効果的であると考えたのです。当時、一般的にライオンは和名の「獅子」と呼称されていたので、「獅子印ライオン歯磨」の商品名で売り出すことになり、商標登録をしました。
その後、洗濯石鹸の商品名としても「ライオン」を使用し、「ライオン」は歯磨や洗濯石鹸のブランドとして親しまれ、現在の社名である「ライオン株式会社」の由来となります。
ライオンの歴史